ココナッツの殻を燃料にして ただただ煮詰めていきます。たくさんのアワが出るため、近年ではアワが収まるように化学的な添加物を入れますが、伝統的には植物のタンニンを入れたり、何も入れず、こまめに手作業でアワを取り除いていきます。こうしてアワが収まると水飴のような状態になり、それを専用のかくはん機で何度も混ぜながら熱を取っていきます。
ココナッツシュガーは硬いものではなく、わけなく崩れる柔らかいものです。料理するときスプーンですくえなくてはこまりますのもね。硬さの具合は煮詰めていくときの水分の蒸発の加減で決まります。ヤムヤムのココナッツシュガーは年季の入った職人が手作りしているため、旨味が極まったところを瓶に詰め、ペーストタイプでお届けしています。
ココナッツシュガーはクリーム色です。けして茶色くなるまで火にかけません。タイの人はココナッツシュガーを ちょっと苦くて 塩味がするものだと言います。海の塩に複雑な塩味があるように、ココナッツシュガーは大地のミネラルで複雑な甘味をもっています。
煮詰めただけの甘味ですから精白した砂糖類のような食べた後の倦怠感や胃もたれもありません。体内におだやかに吸収される甘酒と同じ多糖類だからです。低GI値を比べてみるとメープルやてん菜糖より低く、血糖値を上げないと言う結果も出ています。
蜂蜜のようにパンに塗ったり、ヨーグルトにかけてお召し上がりください。クッキーやケーキ作りに、和菓子にもお使いいただけます。
*ご注意ください 市販品には添加物を使用したもの、白砂糖を混ぜたものもが出回っています。
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成分 | ココナッツの花蜜 |
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南国には日本とは違うバランスの植物が食を支えています。その一つがココナッツの木です。「ココナッツは母なる大地の恵み」「母なる木」と言われ、ここで暮らすために必要なすべてのものを与えてくれると人々から愛され続けています。ミルクとして、オイルとして、ウォーターとして、スイートとして、日々の食事からマッサージまでオールマイティーに使われています。ココナッツ実が女性の子宮に似ていることから、母なるもの 根源的なものと捉えココナッツが生み出す物に悪いものはないと信頼されています。